お針子さん、登場

ここはフランス、
マルセイユの酒場。
テーブル席にはクロガネーゼ、
ジョニーとエマが座っている。

クロガネーゼ(以下、ク)「おい、まだ食うのかよ」

ジョニー(以下、ジ)「へぇ。なにか?船長こそもう食べねえんでやすかい?」

エマ(以下、エ)「イレーヌさんが見てるからじゃないんですか~?」

普段、この町、マルセイユの酒場には
一人で来るようにしている。
邪魔されたくないのでな。
なぜ、今日は特別なのか?
そう、今日は特別なのである。

ク「大事な話がある。」

ジ「この、春野菜の、えっと、これ、くだせえ。」

ク「聞けよ!」

エ「・・・どうせ新しい副官なんでしょ~?」

ク「!」

メニューとにらめっこしていたジョニーも
思わず顔を上げる。

エ「セビリアでナターシャさんを降ろした時点でバレバレですよ~。コーネリアさんも連れてないし。」

ジ「船長だって怖いものは怖い、ってことでさぁね」

ク「うるっさいな。まあ、最初から話をするとだな、今、俺は縫製修行をしている。もちろん、船の財政改善のためだ。」

エ「そうですね~。結構、余裕が出てきてますね~。ありがたいです~。」

ジ「なるほど。船長が船長室に篭もっては翌日反物を持って出てくるんで不思議だったんでさぁ」

ク「恩返しみてえに言うんじゃねえ!で、独学には限界があると思ってな。」

エ「・・・それで、この娘なんですねぇ」

いつのまにか空いていた椅子に座り、
春野菜の、なんだ、ジョニーの頼んだ料理をつまんでいた娘、
そう、この娘が、仕立師フランシーヌである。

ク「そういうわけで、今日からこの娘も俺たちの仲間だ。」
d0002887_20274837.jpg

ジ「・・・エマさん、これ、どういう説明をしたと思いまさぁ?」

エ「推して知るべし、ね。コーネリアさんたち、来てなくてよかったわ~。ヒソヒソ」


ク「・・・ゴホン、そういうわけだから、みな仲良くするように」

フランシーヌ「よろしくお願いしまーす」

こうして、クロガネーゼの副官は
コーネリア、エマ、ナターシャ、フランシーヌの4人になったのである。
[PR]
by busk01 | 2007-06-03 20:56
<< ある日のコーネリア姐さん 今そこにある危機 >>