<   2006年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

友情?憧れ?それとも・・・

第一印象は、いけすかない男だった。
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何度か仕事の報告を頼んでいたせいか
名前を覚えたようだ。
目の前の食事にとりかかりたいのは山々だったが、
いけすかないとはいえ、日頃世話になっているのだ、
ないがしろにはできない。
クロガネーゼはラウルにも酒を飲むよう勧めた。

ラウル(以下、ラ)「海の、船の話を聞かせてくれないか?」

クロガネーゼ(以下、ク)「…いいだろう。」

食事の邪魔をされた形のクロガネーゼは
内心腹を立てていたが、
ラウルは話すこと一つ一つに真剣にうなずいていたし、
元船乗りだったらしく余計な説明を必要とすることなく、
話は思いのほか多岐にわたった。
ラウルが職業柄、聞き上手なのもあっただろう。
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ラウルはどちらかというと線が細いため、
クロガネーゼにはこの青年が船乗りに向いているとは思えなかった。
航海の重労働にも不向きだろうし、
荒くれ者の船乗りどもをまとめるのも難しいだろう。
クロガネーゼは、彼が船を降りた理由もその辺りだろうと
自分で納得していた。
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だから、彼がそう言った時も
職業柄、口にしたセリフだと思っていた。

クロガネーゼが発見した美術品にまで話は及び、
結構な時間話し込んでいたことに気付いたのは、
本格的な夜の帳が下りてきた頃だった。

ク「少し話し過ぎたな。続きはまた今度だ。部下達が待ってる。」

最初建前で話しはじめたクロガネーゼだったが、
これは本音だった。
彼の目はクロガネーゼたちと同じように
まだ海を見ているようだったからだ。
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席を立ちかけたクロガネーゼに、
唐突にラウルが発した質問は意外なものだった。

ク「…糸の切れた凧は凧とは呼べまい。帰る場所、帰りたい場所があるからこそ、男は海に出れるんだと俺はそう思う。」

黙ってうつむいたままのラウルを背に
クロガネーゼはジョニーの片思い号へと向かった。

ク「(ラウル…、そういうことは自分で答えを出してその選択を信じるしかないんだよ…)」



ごめん、みんな。落とせなかったよwww


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by busk01 | 2006-09-26 23:57

クロガネーゼとナターシャの船上ロマンス 第二回

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クロガネーゼ(以下、ク)「なんだ?どういう風の吹き回しだ?気持ち悪いな。」

ジョニー(以下、ジ)「いやぁ、あっしらもいちいち船長に指示されなきゃなにもできねえような駆け出しじゃねえってことでさぁ。たまには休んでくだせぇ。」

ク「殊勝な心がけだ。じゃあ、お言葉とご好意に甘えて休憩させてもらうとするかね。ナターシャ!」

ナターシャ(以下、ナ)「はい!」

クロガネーゼはナターシャに手招きすると、船長室へ向かっていく。

ジ「!?ちょ、船長!なに、ナターシャさん呼んでるんでさぁ!休憩ってどういうことでさぁ!!」

ジョニーの戸惑い交じりの怒声を背に
ナターシャも追いかけるように船長室の扉をくぐった。

ク「どこにでも腰かけてくれ、って言っても椅子は一脚か。この椅子に座ってくれ。」

クロガネーゼはドアの前に直立しているナターシャに椅子を勧めながら
自分はベッドに腰かけた。

ナ「いえ!私はここで構いません。ご用件はなんでしょうか?」

ク「そう堅くなるな。落ち着いて話せないだろ?まず、座ってくれ。」

ナ「そんな!船長が椅子に座っておられないのに、私が椅子に座るなんてできません。」

ク「じゃあ、ここだな。」

クロガネーゼはベッドの自分の隣をポンポンと叩きながら微笑んだ。
諦めたのか、うつむきかげんのナターシャがおずおずと隣に腰掛ける。

ク「さて…、もうこの船には慣れたか?なにか問題はないか?」

ナ「船長、お気遣いはありがたいのですが、私もこの船の一員です。特別扱いはなさらないでください。」

ク「特別扱い?こうして二人で話すことか?心配するな、これでも船長だ。船員一人ずつ全員の意見はこうやって聞いておかないと、いい航海はできないじゃないか。」

ナ「さすがです!船長」

ク「当たり前のことだ。だが、これは船員同士には内緒にしてある。じゃないと、正直な意見が聞けなかったり、甘えになったりしてしまうからな。だから、ナターシャも黙ってるんだぞ。」

ナ「はい。了解しました。」

ク「(コーネリアにバレでもしたら、事だからな)で、なにかあるか?」

ナ「ジョニーさんとかみなさんよくしてくれますし、船の仕事にも少し慣れました。軍の仕事とは少し違うので戸惑いもしましたが…。」

ク「そうか。それはよかった。じゃあ、今度は私から質問をしようか。ナターシャの服についてなんだが…」

隣にちょこんと座るナターシャを見つめがなら、
クロガネーゼは右手でシーツの下の麻袋を探った。

ナ「船長!服のことなら、お願いがあります!」

ク「な、なんだ?なんでも言ってみてくれ。」

ナ「厚かましいお願いなんですけど、私、鎧が欲しいんです。船長をお守りできるような。」

ク「わかった。考えておこう。考えておくんだが、ひとまず…」

ナ「よかった。お願いします。では、私はこれで!」

ナターシャは勢いよく立ち上がり、クロガネーゼに深々と頭を下げると
充実した顔で船長室を出て行った。
取り残されたクロガネーゼは渡し損ねた麻袋を弄んでいる。

ク「フッ、まっすぐな娘だ。ま、急ぐこともあるまい。」

クロガネーゼが船長室を出ると、妙に甲板が騒がしい。
上機嫌のナターシャがなにか船員達になにか言っているようだ。
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船員達「おフランス!おフランス!」

ク「なんだよ、その喜び方は?俺が振舞う時ももっと喜べよ。」

ナ「あら、船長もご一緒していただけるでしょ?」

ク「ありがたく、ご相伴にあずかりましょう。」

静かな海を切り裂くように一隻の騒がしい船は
月明かりの下、西へと進んでいた。
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by busk01 | 2006-09-25 00:23

アカデミー論戦大会

アカデミー論戦大会に出場いたしました!

というわけで、マルセイユにいたんですが
スゴイ人!人!人!
中にはクマもいましたがw

ダヴィンチ杯ということで、マルセイユな訳ですが
同時間にこんな人数、同じ街にいていいのかよ、という感じでした。
(それが原因かわかりませんが、論戦中に一度落ちました)

結果は15戦6勝でした。
引き分けもあったので、まあまあですかね。
キリスト降架のカードを失ったのは痛いけどね。

で、参加賞なのか報奨なのか
経験880、報酬240,000ドゥカート及び
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をゲット!

せっかくのダヴィンチ杯なので、
宝箱はダヴィンチ邸で開ける事にしましたw
いぶかしげに見つめるダヴィンチを尻目に、

開封!


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・・・ゴミ?


なんだこれ?
これなら前日の論戦トレーニングの時の方が
嬉しかったよw

<前日の特訓模様>
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うへへw
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by busk01 | 2006-09-23 23:19

絶体絶命!

Manonさん命じられて頼まれていた
船大工のノコギリをお届けするために連絡を取ると、
チュニスにいらっしゃるとのこと。

Manonさんの商会CAFE-de-Genovaメンバー主催のイベント、
曲刀練成祭をやっておりました。

鋳造持ちではないので、「うらやましいなー」半分、
「うらやましくなんかないやい」半分の気持ちで見ておりました。
すると、一人の女性が優しく声をかけてくれるではありませんか!
その女性、レヴィローズさんとしばらく楽しいひとときを過ごし、
私は後ろ髪を引かれつつ
冒険の海へと漕ぎ出したのでありました・・・って

フレ登録してねぇ!!
これではJulian卿にバカにされちゃう!
クロガネーゼ「私はフレ登録を忘れた!なぜだ!」
Julian卿「坊やだからさ」

意気消沈の海を行きながら、Manonさんにそのことを話すと
「連れ出してやるから、戻ってこい」とのお達しw
急転回する舵、高鳴る胸…。
マルセイユ沖からチュニスまでがこんなに遠いなんてw
そして、到着。

以下、一部始終。
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!?
アシュリンさん!?

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あわわ、あわわわわわwww

そこにManonさんが!
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囲まれた!
各個撃破だ!(激しく錯乱中)


いやあ、肝を冷やしましたw
どうなったか、ですって?
今ではいい思い出ですよ、ハッハッハ…

<今日のクロガネーゼ>
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by busk01 | 2006-09-20 01:49

緊急特番

「クロガネーゼとナターシャの船上ロマンス・第二回」の予定でしたが、
予定を変更し、緊急特番をお送りします。

ワイラ、陥落。
何気なく立ち寄ったサントドミンゴで、
カリブの輝く太陽、ワイラちゃんと
なんだか会話が弾んじゃって
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気付いたら、
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朝でしたwww

会う人会う人、みなラウル君を口説いてほしいようですが、
そうは問屋が卸しませんw
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by busk01 | 2006-09-19 01:03

新しい仲間、新しい火種

ケープからカリカットまでは
さしたる障害もなく無事たどりつくことができた。
問題は、副官を雇うということを
結局、船員達に伝えられなかったことだ。
もちろん、コーネリアにも・・・。

クロガネーゼ(以下、ク)「マスター、噂を聞いてきたんだが…」

酒場マスター(以下、マスター)「おひさしぶりですね。来るとは思ってましたよ。ほら、あの娘。」

ク「なんでも海軍士官なんだって?フランスの海軍士官がなんでまたカリカットで職探しなんだ?」

マスター「んー、女だてらに軍人をやるってのは楽じゃないんでしょうね。ま、そのあたりは直接、ということで。」

ク「じゃ、マスター、グラスで二つくれ。」

背筋の伸びた彼女は酒場の雰囲気から明らかに浮いていた。
近頃では本国から離れた軍人の風紀の乱れがひどくなっているってのに、
そんな感じは微塵も感じられなかった。

ク「隣、いいかな?職を探してるんだって?マスターから聞いたよ。」

本当は「君のためにセビリアから来たんだ。」とでも言う方が
気が利いてるような気がしたし、事実なんだが、
彼女の雰囲気がその言葉とは違う選択をさせた。

ナターシャ(以下、ナ)「雇っていただけるということでしょうか?」

ク「んー、その前に理由を聞いてもいいのかな?それとも聞かないほうがいいか?」

ナ「理由?」

ク「なぜ、フランス人の君がこんなところで職を探してるのかってこと。」

ナ「それは…いろいろあるんですけど、駐留フランス海軍の軍紀の乱れが原因で、上司と…」

ク「気に入った。雇おう。」

ナ「え?どういう仕事をするかとか、私にそれができるのかどうかとか…」

ク「ん?そんなのは後回しだ。軍紀の乱れを憂う心意気を買おうと言ってるんだ。嫌かい?」
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二人で船に戻ると、すでに空気が違っていた。
船員全てが甲板にいる。

コーネリア(以下、コ)「ふーん、その娘が新しい副官かい?船長、・・・覚悟は出来てるんだろうね?」

この船の人事権は船長にないのだろうか?
そう思ったが、火に油を注ぐこともあるまい。

ク「コーネリア、黙っていて悪かったが・・・」

コ「言い訳は後で聞くよ!ジョニー!

ジョニー「了解でさぁ!」

コーネリアの伸ばした右手にジョニーから投げられたオールがしっかりと握られる。

ク「ジョニー!裏切ったのか!」

コ「船長の相手はこっちだよ!」

数歩走って跳躍したコーネリア。
すでにオールはクロガネーゼに当然のように狙いを定めている。
速い!
しかし、コーネリアを上回る速度でクロガネーゼの前に走りこむ影があった。

コ「!!」

ナ「この方は私の司令官です。傷つけること、まかりなりません。」

コ「『私の』?」

尻餅をついたクロガネーゼの眼前で激しい剣戟が交わされる。
明らかに得物の差が大きい。オールは立派な凶器だ。
一合一合打ち合うたびにナターシャが消耗しているのがわかる。
『このままでは…』
クロガネーゼが剣の柄に手をかけたとき、剣戟が止んだ。

コ「ふん、やるじゃないか。いいだろう。認めるよ。」

ナ「ハァハァ」

ナターシャは大きく肩で息をしている。
立っているのもやっとなぐらいに疲労している。

コ「船長!これで船員全員納得したからね。これでガタガタ言う奴がいたら、あたいが叩きのめしてやる。」

ク「ああ。(・・・ガタガタ言いそうなのは、コーネリアだけじゃないのかよ。)」

それぞれの持ち場に引き上げていくコーネリア達を横目に
ナターシャに駆け寄るクロガネーゼ。

ク「大丈夫か?怪我はないか?」

ナ「はい。」

ク「手荒なことになってすまない。あとで、きつく叱っておくから。」

ナ「いいえ。かまいません。これで私も認められたのでしょう?この船の一員なのでしょう?」

ク「?・・・ああ、そうだ。今日から君の船だ。」

ナ「はい、よろしくお願いします。」

ナターシャの顔は疲れていたものの嬉しそうに見えた。

海軍という男社会の中で、
この娘は居場所が欲しかったのかもしれないな。
そう思いながら、クロガネーゼはナターシャを船室まで案内した。

(つづく)
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by busk01 | 2006-09-17 20:15

船乗り達の故郷

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そういうわけで、少し疲れ気味だったエマを留守番に残し、
コーネリアとインドへと旅立つクロガネーゼ。

クロガネーゼ(コーネリアは新しい副官を雇いに行くとは思ってないんだろうなぁ…)

今回の旅は有能な副官(もちろん、女の子w)がインドの方にいるという
船乗り達の噂が新大陸とは逆に舵を取らせたのだった。

コーネリア(以下、コ)「船長!やっぱり海はいいねぇ!船長はお金にこうるさいエマがいなくて羽根が伸ばせると思ってるだろうけど、そうはいかないからね!アハハ!」

コーネリアのはしゃぎようにクロガネーゼは
副官の話を切り出せずにいた。

船はまもなくケープに到着しようとしていた。

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クロガネーゼ(以下、ク)「やあ、おばちゃん、ひさしぶり。しかし、おばちゃんの前だと歴戦の船乗りも子ども扱いなんだな。」

アリデス(以下、ア)「なに言ってるんだい。あたしゃクロガネーゼちゃんが駆け出しだった頃から知ってるんだよ。」

ク「駆け出しの船乗りがケープまで来れたりしないよ、おばちゃん。」

ア「あんた、命からがらだったじゃないか。ケープぐらいでガタガタ言ってるうちは駆け出しさ。」

ク「違いねえや。で、おばちゃんの手料理を久しぶりに食べさせてもらってもいいかな?」

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夜の浜辺にクロガネーゼが座っている。
波音は規則正しくクロガネーゼの耳に届いている。

ア「子供達はもう寝たかい?悪いね、いつも面倒見てもらったりしちゃってさ。」

ク「ああ、寝たよ。俺達船乗りにとっちゃあの子供達は兄弟みたいなものさ。アリデスおばちゃんは俺達のオフクロ同然だもんな。」

ア「嬉しいこと言ってくれるね。そうさ、みんな私の子供みたいなもんさ。」

ク「だが、旦那さんを海賊に奪われてから何年になる?俺達船乗りが憎くはないのか。」

ア「・・・今更な事を言うね、この子は。でも、あの子たちが食べていけるのもあんた達船乗りがうちの酒場に来るおかげだ。違うかい?あの子たちが食べていくためには、あの子たちもあたしもゴチャゴチャ言ってられないのさ。」

ク「そうか…。」

ア「そうさ。それにあんたみたいなのもいる。船乗りだって捨てたもんじゃないさ。」

ク「海風はやはり冷えるな。おばちゃんはもう帰りな。子供達が起きちまうかもしれねえ。」

ア「ああ、あんたも風邪をひいちゃいけないよ。それから…」

ク「ん?」

ア「いつも高価なプレゼントありがとうね。だいぶ助かってるんだ。あんたにはほんとに世話になりっぱなし。」

ク「…気にしなくていいよ。」

ア「…うん、ありがとう。」

アリデスが戻ってからしばらくして、砂浜から街へと向かうクロガネーゼ。
海に一番近い木の影に誰かうずくまっている。

「ひっく、えぐ…、うぅ・・・」

ク「…コーネリア。ずっとここに?」

コーネリアは右頬だけを涙に濡らしながらうなずいた。

ク「なぜ、泣いてるんだ?」

コーネリア(以下、コ)「船長が、また、帰って、ひっく、こないから、また、く、口説いてるんだって思って、悔しくって、それで、追いかけてきて、えぐ…、アリデスさんが、あんなに、苦労してるとは知らなくって、それで、こんなことしてるあたいが、船長のこと疑ってたあたいが、嫌に、嫌になって、うっ・・・」

ク「コーネリア、人にはそれぞれ歴史がある。コーネリアだって苦労してきたろう?自分を責めることないさ。ほら、船まで送るよ。明日、おばちゃんに会ってから出発しよう。俺がおばちゃんにも話しておくからさ。」

コ「…うん。」

翌朝、
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ク「ちょ、おばちゃん!なに言ってんだよ!コーネリア、冗談、冗談だからな、な?

コ「それでは、あたいたちは出発します。アリデスさんもお元気で。」

ア「あいよ。気をつけていくんだよ。」

コーネリアの機嫌をうかがうように後ろを歩いていたクロガネーゼ。
突然、前を歩いていたコーネリアが振り返った。

コ「船長!あたいたちは胸を張って海へ漕ぎ出せばいいのさ!そうだろう?」

ク「…フン。ああ、そうだ。」

俺達の船が帆に風をはらむ。
インドに向けて出航だ。

(あ・・・、副官の話、し忘れたな。まあ、いいか。)
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by busk01 | 2006-09-11 23:47

心の港への帰港

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新大陸での数々の危険を伴う冒険の疲れを癒すように
クロガネーゼはリスボン酒場を訪れた…。

クリスティナ(以下、クリス)「へえ、すごいわね! 私も行けたらなあ」

クロガネーゼの話す新大陸の街の話に
身を乗り出すように聞き入っていたクリスティナだったが、
不意に表情を曇らせた・・・。

クロガネーゼ(以下、ク)「どうした?急に浮かない顔をして。」

クリス「ん、なんでもないの。」

ク「らしくないな。俺でよかったら、話を聞くよ。力になれるかどうかわからないけど…」

クリス「実は・・・」

クリスティナはあふれ出す不安に耐えるように
言葉を続けた。
それは先日この酒場で交わされた幽霊船の話だった。

クリス「それから心配で…。特にJulianさんは私があんなことを言ったから、もしかしたらManonさんを追いかけて…。クロガネーゼさんならお二人ともお知り合いだし…。」

ク「・・・で、俺に助けに行け、と?」

クリス「違うわっ!私、クロガネーゼさんまで失いたく…」

クロガネーゼはクリスティナの悲痛な想いを断ち切るように
クリスティナの上気した頬に手を添えると言葉を遮った。

ク「大丈夫。二人とも無事だ。つい最近、直接会ってるし、Julian卿の噂は…、いや、とにかく無事だ。安心していい。」

クリス「よかった…。私、私…」

ク「ほら、涙を拭いて。看板娘が泣いてちゃ、お客さんも困っちゃうよ。マスター!」

他の客のグラスにラム酒を注いでいたマスターは
こちらを見てうなずいた。
マスターがうなずくのを見て、クリスティナの表情が明るくなる。
さっきまでの涙が嘘のように。
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二階にあるクリスティナの部屋は月明かりの射す天窓が特徴的な
小さいが小奇麗な部屋だった。
月光の下にあるベッドはクリスティナにとっては
十分な大きさだったが、今は小さく見える。

クリス「飲む?船長のシェリーほどじゃないけど、とっておきよ。」

ク「ん、ありがとう。少し眠っていたようだな。」

ベッド脇に腰かけたクリスティナもその手に小さなグラスを握っている。

クリス「…明日には発つの?新大陸?」

ク「そうだな。船のみんなが待ってる。」

クリス「そう…。でも、ぜ…」

ク「絶対戻ってくるよ。約束する。」

クリス「クス、もうかなわないわね。」
(julianさん、ケイロンさん、…ごめんなさい。やっぱり私はこの人が…)

ク「どうした?俺の顔に何かついてるか?」

クリス「いいえ、なんでもないわ。ねえ、またさっきみたいに…」

ク「…悪い子だ。」

月明かりが闇からくりぬくように二人を照らしていた。

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安らぎを求めて、船乗りは港に帰ってくる。
だが、旅立ちもまたその港から始まるのだ。
クロガネーゼは少し高くなりはじめた陽の光に迎えられるように
ジョニーの片想い号へと乗り込んだ。

(コーネリアが留守番でよかった・・・)
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by busk01 | 2006-09-10 16:29

よっしゃー!

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中南米東岸入港許可ゲットー!

ついにやりました!手を伸ばせば そこは新天地!
というわけで、街をどんどん発見していきました。

カイエンヌ・カラカス・ウィレムスタッド・マラカイボ

そして、ポルトベロ、って、酒場男だー!
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初めて?なんだ、ここは酒場じゃないのか?w

とにかく、こんなスカした男じゃなくて、可愛い娘さんに会いたい。
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by busk01 | 2006-09-05 01:40

エマ、大活躍!

新大陸へ各国の船乗りが競うように向かい始めた。
クロガネーゼたちも新たな冒険のために新大陸へ向かっていた。

柄にもなく、国の勅命を受けたクロガネーゼは
やはり少し不機嫌だった。
それは自由の民を誇る船員達も例外ではない。
そのうえ、新大陸までの長期の航海は生易しいものではない。
船員達の欲求不満が募るのも当然のことであった。

航海も15日を過ぎた頃…
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クロガネーゼ(以下、ク)「なんだこりゃ!さっきまで飲んでたんじゃないのか!?」

エマ(以下、エ)「船長が船長室から出てくるのが遅いんですよ~。さ、二人で飲みましょ♪」

ク「(エマの歌には魔力でもあるのか?)」

エ「うふふ~」

勅命により新大陸に上陸し、
危険をかいくぐって任務を達成したものの
街に寄港することなく来たためか
今度は船員の不安が高まっていた。

ささやくように広がっていく船員の不安を
感じながら、クロガネーゼ自身も自信をなくしていた。

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ク「エマ・・・、ありがとう」

エマは船首から甲板に飛び降りると、クロガネーゼにウィンクしてみせた。

ジョニー「今までの船長を見てるから、不安なんでさぁ」

軽口叩けるようになればもう大丈夫だ。

新大陸の強い日差しの下、
左舷手すりにもたれるようにしてクロガネーゼとエマが海を見ている。

ク「こうして平和に航海できるのもエマのおかげだな。エマ、ほんとにありがとう」

エ「そんな、当然のことですよ~。でも、嬉しいです~。」

…その頃、コーネリアはセビリアで留守番をしていた。
コーネリアがどんな思いで待っているか、クロガネーゼは想像するべきだった…

(つづく)

ごめん、やっぱり続きそうにないw
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by busk01 | 2006-09-04 01:18